パティシエに資格は必要?現役パティシエが勧める「菓子製造技能士」の資格とは!?

パティシエの資格

パティシエになるためには資格は必要ありません。ですが現役パティシエをしている私が「菓子製造技能士」の資格は取得することをお勧めします!ではどのような資格なのか詳しく紹介していきます。

菓子製造技能士とは

「菓子製造技能士」とは「技能検定」に合格した菓子製造者に与えられる国家資格です。菓子製造技能士の資格を取得しているとパティシエとしての知識や技術を持っているということを国から認められていると証明することができます。菓子製造技能士には1級と2級があり、中級者〜上級者とステップアップを図れるようになっています。

資格を取得するメリット

この資格の1番のメリットは信頼性と評価の高さです!菓子製造技能士試験の合格率は50%程度と製菓衛生師の試験よりも難易度が高いです。さらに1級を取得するには基本的に7年以上の実務経験が必須であるため、本当に実力のある菓子職人しか試験に挑戦することができないのです。また、難しい資格を取得することは必然的にスキルアップに繋がります。菓子製造技能士の資格の勉強をすることで、菓子職人としてだけではなく、オーナーとしても成功するスキルを取得することができます。

試験を受ける条件とは

菓子製造技能士は誰でも受けられる資格というわけではなく、一定の年数の実務経験が必要です。

菓子製造技能検定(2級)

・2年以上の実務経験者

・専門高校、短大、高専、高校専攻科にて受験する職種に相当する学科を専攻した者

・厚生労働大臣指定の専修学校、各種学校卒業者で800時間以上の修了者

菓子製造技能検定(1級)

・7年以上の実務経験者

・職業訓練修了者で、2年以上の実務経験がある者

試験内容とは

「菓子製造技能検定」では実技と筆記試験が行われます。

筆記試験

・和洋菓子や食品、関連法や衛生の知識

・菓子製造やデザイン、包装保存、製造計画、官能検査

全てマークシートで選択する問題形式です。1級では工程管理や材料の手配、品質管理などの管理者になるために必要な問題も出題されます。また製菓衛生師免許を取得している場合は、願書申請時に学科免除の申請を行うと4択の選択問題の中から5問が免除されます。

実技試験

材料の仕込みから指定の方法で行い、制限時間内に仕上げまでの作業を終わらせるというもの。1級ではさらに、製品検査やデザイン、見積もりなども行います。実技試験は事前に試験問題が公表されるため練習することも可能です。

「菓子製造技能試験」の受験料は?

それぞれの都道府県能力開発協会が指定する方法で、期日までに決められた金額を支払います。都道府県によって金額は異なりますが、一般的には次の通りです。

⚫︎実技試験 17,900円

⚫︎学科試験 3,100円

気になる合格率は…?

菓子製造技能士の合格率は40%〜50%と言われています。合格率は低く、プロのパティシエの称号をもらうための国家試験ということで難易度が高めです。ただ、勉強や練習をさえしっかりとしていれば決して取れない資格ではありません。

おわりに

今回は現役パティシエの私がお勧めする「菓子製造技能士」の資格について紹介しました。この資格はプロのパティシエとして認められたい人には絶対に取得しておくべき資格です。実務経験が必要なので、受験資格に当てはまるかどうかを確認して、資格を取得しましょう!

では、また〜!

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